シャンチー上級者向け殺法チャレンジ問題の第5回です。
今回は全て11手詰めの問題を4題用意しました。
この4題は、同じ11手詰めの中でも難易度の高いものばかりなので、もし解けなくても落ち込む必要はありませんよ!
皆さん頑張って挑戦してみてください!
問題⑰
11手詰め
問題⑰の解答
- 砲三進二 士6進5
- 車六進三 将5平4
- 砲三退一 将4進1
- 兵八平七 将4進1
- 車一平六 士5退4
- 砲三退一 (紅勝)
この問題は攻め駒が多いので色々な順が考えられそうですが、正解を導き出すのは中々難しかったのではないでしょうか?
初手はとりあえず砲三進二ですが、士6進5とされたあとに、2回合で車六進三と捨てるのが一つ目の大きなポイント。
これに対し士5退4は砲三退一の一手詰みなので、ここでは黒は将5平4とします。
なお車六進三ではなく砲三退三を考えた人もいるかと思いますが、士5退4、砲三平五に馬6進5なら車一平四以下詰みですが、士4進5と上がられると後続手がなく詰みません。
車六進三と車を捨てた後は、砲三退一と引くのが二つ目のポイントで、黒は士5退6だと車一平四で詰みなのでここも将4進1の一手。
そして兵八平七で将をさらに上段に上げたあと、車一平六とこちらの車も捨てるのが三つ目にして最大の妙手。
この局面、単に砲三退一だと士5進6がありますし、馬二退四だと馬6進5と受けられいずれも詰みません。
車を捨てたあとは、しれっと砲三退一と引くのが決め手。
あまりこういう形の砲のジャンでの詰みは見かけないので思いつきにくいですが、この場合は象がどこにもいけないので、これで綺麗に詰めあがりとなります。
問題⑱
11手詰め
問題⑱の解答
- 砲九進八 象3進1
- 兵六進一 将5平4
- 車四平六 士5進4
- 砲二平六 士4退5
- 馬四進六 車7平4
- 馬六進七 (紅勝)
兵六進一と車四平六と攻めの要になりそうな2枚の駒を連続して捨てるのが、この問題を解くポイント。
車四平六に対し将4平5は馬四進三の詰みがあるので、黒は士5進4と取る一手。
そこから砲二平六と馬後砲による詰みを目指します。
5回合紅の馬四進六に車7平4の受けがあるので一瞬ヒヤッとしますが、馬六進七が2つのジャンを同時にかける好手で、見事な双将殺の詰め上がりとなります。
問題⑲
11手詰め
問題⑲の解答
- 車四進八 将5平6
- 車三進二 将6進1
- 砲八進二 士5進4
- 馬七進六 砲5退6
- 砲五進六 将6平5
- 車三退一 (紅勝)
初手の車四進八は思い切った手ですが、他にジャンをかける有力な手がないので恐らく皆さん思いついたでしょう。
そのあと車三進二、将6進1としてから砲八進二と横からジャンをかけます。
これに対し将6進1は車三退二で即詰みですし、士5進4以外の場所に士が移動した場合には、馬七進五が妙手で、以下将6進1、車三退二で早詰みになります。
士5進4に対し紅は馬七進六とジャンをかけますが、将6進1にはやはり車三退二で即詰みなのでここは砲5退6と引く一手。
ここで一見後続手がなさそうなのですが、黒の砲が引いたことを逆手に取って砲五進六と入るのが思いつきにくい絶妙手。
黒は将6平5でも車三退一ですし、将6進1でも車三退二とすれば即詰みになります。
問題⑳
11手詰め
問題⑳の解答
- 砲七平五 象5進3
- 前砲平四 象3退5
- 相五進七 象5進3
- 馬六退五 将5平4
- 砲四平六 士4退5
- 砲五平六 (紅勝)
局面から重砲や馬後砲で詰ますことはすぐに想像できたと思いますが、具体的にどうその局面を導くかが難しい問題でした。
大きなポイントは二つで、一つ目は2回合の前砲平四。
これが仮に前砲平六だと、正解と同じような手順で進んだときに黒の馬で砲を取る手があるため詰みません。
二つ目のポイントは4回合の馬六退五で、取ったら相七退五(砲四平五でも可)の即詰みがあるため黒は将5平4の一手です。
このとき将5平6とされないようにするのが、一つ目のポイント前砲平四の目的でした。
将5平4以降は、二枚の砲を縦に重ねて重砲による詰め上がりとなります。
この問題、局面の配置自体はそれほど複雑ではなかったですが、細かいテクニックが必要な難問でした。
皆さんしっかりと読み切れたでしょうか?
コメント
こんにちは(^^)/
殺法問題楽しく解かせて頂きました!
次の更新も楽しみにしています!
ありがとうございます!
最近少し更新ペースが遅くなっていますが、今後とも引き続きよろしくお願いします!