今まで6回に渡って駒の動き方を説明してきましたが、今回紹介する「相・象」で最後になります。
こちらも前回紹介した「士」と同じく自陣でのみ活躍する駒です。
それでは早速「相・象」について見ていきましょう!
相・象とは
「相(そう)」と「象(ぞう)」は「紅だと相、黒だと象」と名称は異なりますが、全く同じ働きをする駒です。
紅と黒で名称が変わるという点では、今まで紹介した「兵と卒」「帥と将」と同じですね。
いずれにせよ特に気にする必要はありません。
初期配置ではそれぞれ士の外側に計2枚配置されています、
相・象の動き方
それでは「相・象」の動き方について見ていきましょう!
「相・象」は下の画像のように、2歩斜め前と2歩斜め後ろに移動することができます。
動きのイメージとしては、前回紹介した「士」をちょっと活発にした駒といった感じですね。
さらに相と象は士と違って、初期配置からも分かるように「九宮」の制約はありません。
ただ、河を渡って敵陣に入ることは出来ないので、自陣のみで活躍する守備型の駒になります。
また動き方の注意点としては、進路の途中(一歩斜め前、一歩斜め後ろ)に駒がいた場合には、その方向へ進むことはできません。
なので上の画像の場合、紅が移動できるのは左下の1カ所のみで、×印の地点には行けません。
つまり駒がいるのに飛び越えて2歩進むことは出来ないということです。
駒を取れる
相と象も他の駒と同様に、移動できる先に相手の駒がいた場合にはその駒を取ることができます。
上の画像では、青丸で囲った黒の卒、砲のいずれかを紅の相で取ることが出来ます。
右上の黒の馬に関しては、途中に紅の砲がいるため取ることは出来ません。
もちろん駒を取らずに左下に移動することも可能です。
また相手の駒を取った際には、相と象はその取った駒のいた位置に移動します。
連携が大事
相と象の使い方のコツは、2枚をうまく連携させるということです。
例えば下の画像をご覧ください。
紅の相は仮にどちらかが取られても、もう片方で取り返せる形になっています。
これは2枚の相がうまく連携した良い形です。
一方、黒の象は互いに端にいて孤立しています。
これでは連携が悪く、相手の標的になって取られやすい悪い形です。
また下の画像のように、仮に良い形でも象眼(2枚の相・象の間の地点)を抑えられると連携は一気に悪くなってしまいます。
紅としてはなんとか黒の車をどかしたいところです。
もちろん実戦は生き物なので臨機応変に考えないといけないですが、基本的には相と象は上手く連携させて使うことを意識しましょう。