開局とは?
開局(かいきょく)とは、シャンチーにおける序盤戦のことです。
具体的に何手までを開局と呼ぶかは決まっていませんが、概ね10回合(20手)くらいまでだと思います。
シャンチーでは開局から激しい戦いになりやすいのが大きな特徴です。
また開局において良いとされている指し方のことを「布局(ふきょく)」と言います。
いわゆる定跡のことで、この知識が豊富だと開局で上手に立ち回れるようになります。
*本来は「開局」という一つの言葉で「序盤戦」のことも「定跡」のことも両方言えてしまうようですが、当サイトでは前者を「開局」、後者を「布局」と分けて使用しています。
開局の重要性
シャンチーでは、開局でのミスはそのまま勝敗に直結することが多いです。
多くの場合、開局でミスしてしまうと駒損で劣勢になってしまいますし、最悪の場合そのまま詰まされてゲームセットということもあります。
同じような形でも一手違うと大きく状況が異なるので、序盤から全く気を抜くことができません。
例えば、将棋では最初に先手が2回続けて指してもそれほど大きく形勢は変わりません(7六歩と2六歩、2六歩と2五歩など)
しかしシャンチーでは最初に紅が砲二平五、砲五進四と2手続けて指したら、空心砲という形になってしまい、一気に紅優勢に形勢が傾いてしまいます。
一度この形になってしまうと、大きな実力差がない限り黒が逆転するのは大変です。
将棋を知らない人には少し分かりにくい例えになってしまったかもしれませんが、シャンチーでは序盤から一手一手が非常に重要だということをぜひ覚えておいてください。
開局を勉強してみよう!
開局は初手からはじまるので、中盤・終盤に比べて研究がしやすい分野です。
シャンチーの開局には色々な布局(定跡)がありますが、初心者の方はまず全てに共通する基本的な考え方を学んで理解しましょう。
これについては次の記事で解説するのでぜひご覧ください。
その後もし興味を持った指し方があったら、ぜひ実戦で実際に使ってみましょう。
シャンチーにどんな布局があるかは当サイトでも今後紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
同じ布局を何度も指していると、徐々にその布局の要領が分かってくると思いますよ。
またもし途中どう指して良いか分からない局面に遭遇したら、あとで実戦例を調べてみましょう。
その際には东萍棋谱仓库というサイトが便利です。(このサイトの使い方については別の記事で詳しく解説しています。)
実戦例が多い指し方が必ずしも最善手とは限りませんが、有力手であったり定跡とされる手であったりする可能性が高いです。
そうした指し手には必ず狙いや意図があるので、そういったことを考えると自分が指すときの参考になると思います。
こうして1つの布局を少しづつ勉強していけば、開局で作戦負けして劣勢になることも少なくなっていくでしょう。
初心者の方は、これなら開局を自信を持って指せるという得意な布局を1つ身につけることが最初の大きな目標です!