シャンチーの駒の動かし方とルール③ 馬

前回の記事ではシャンチー最強の駒「車」について学びました。

次は「馬」について見ていきましょう!

馬とは

」は日本で一般に単独で読むときは普通に「うま」、棋譜を読むときは「」と呼ばれる駒です。

これも車と同様に馬の左に人偏がついていることがありますが、どれも同じで特に気にする必要はありません。

ゲーム開始時は紅黒それぞれ2枚ずつ配置されています。

馬の動き方

それでは早速「馬」の動き方を見ていきましょう。

馬の動き方はやや複雑で、上の画像のように最大8地点に移動することができます。

黄色の点で印したところが馬の移動できる地点です。

覚え方としては、前後左右それぞれに「一歩進んで斜め前」と理解しておくと良いです。

ここまではチェスの「ナイト」と全く同じですし、将棋の「桂馬」にも似ていますね。

ただシャンチーの馬にはそれらと決定的に違う点があります。

それは他の駒がいると動きがブロックされてしまうんです。

下の画像を見てみましょう。

馬のすぐ前と右には別の駒がいるので、本来移動出来るはずの×印の地点には行くことができません。

先ほど馬の動きは前後左右それぞれに「一歩進んで斜め前」とお伝えしましたが、一歩進んだ先に駒がいたらその先に行けないということです。

また馬の左には駒がありませんが、その斜め前が盤の外になってしまうのでこれも移動することができません。

したがって上の画像の馬が移動できるのは、ブロックする駒がおらず、移動先が盤の中である黄色の点の2地点だけになります。

ちなみに、動きをブロックする駒が敵の駒であった場合も同様です。

上の画像の場合に紅の馬が移動出来るのは、黄色の点の4地点となります。

駒を取れる

馬も他の駒と同様に、移動できる地点に相手の駒がいた場合は、その駒を取ることができます。

上の画像で説明すると、紅の馬は青丸で囲った黒の車と卒のどちらかを取ることができます。

駒を取った場合は、馬は取った駒の位置に移動します。

もちろん駒を取らずに黄色の点の4地点のいずれかに移動することも可能です。

また一見すると黒の砲も取れそうですが、すぐ右に紅の兵が居て馬の動きをブロックしているため取ることができません。自分の駒が邪魔になってしまっている形です。

読み間違いに注意

シャンチーの馬の動き方は独特でやや複雑なので、対局の中でも読み間違いうっかりミスを非常にしやすいです。

前後左右どこにでも動けるため、相手に指されて「そんなところに行けたのか!」とハッとすることもしばしば。

たとえば下の画像では、馬の動き方は青丸で囲った卒と砲のどちらかを取るか、黄色の点の地点に移動するかの3択です。黒の車を取ることはできませんし、右側に行くこともできません。

対局の中で瞬時にどの馬がどこに行けるのかを正確に判断するのはなかなか難しいです。

なので特に初心者のうちは、馬がどこに行けてどこに行けないのかをしっかり確認しながら指すようにしましょう

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